当院は妊婦の患者様が多いです。
私が5人の子供の出産を見届けたのもあるのかもしれません。
いろんなところで当院の事を聴いて起こしいただいているようです。
おかげさまでありがとうございます。
治療家冥利に尽きます。
今日も妊娠5ヶ月妊婦の患者様が来院されました。
不妊治療を受け、待望の子を授かり喜んでいるさなか、
腰に痛みが・・・
何かに掴まりやっとの思いで来院。
腰痛がとれるのはさほど時間はかかりませんでした。
帰りには大喜びで帰られましたから♪
と、今日の内容は妊婦さんの腰痛ではなく、
腹帯(はらおび)のお話しです。
妊婦患者様にお話して差し上げると、意外や意外。
みなさん知らないし、悩んでおられるんですね。
お伝えしますと皆様
「あっ!これはいいですね〜」
と感動して頂けるので、ブログにも載せておきます。
詳しくは、来院された方には巻き方からその効果まで体感して頂いております。
《腹帯の種類》
腹帯はいろんな種類が売られております。
■ガードルタイプ
■サポートベルトタイプ
■コルセットタイプ
■腹巻きタイプ
■さらし(木綿)タイプ
とタイプ別に分類してみましたが、
いろいろなデザインがあり、
近年ではおしゃれな物や可愛らしいものも増えてきています。
いろんな種類が増え、便利な反面、
どれを使ったらいいのか迷ってしまうのが現状。
そして、一つ一つの製品の用途設定が細かく、
「自分の身体には、どれがいいの?」
と、迷ってもおかしくないでしょう。
肝心の店員さんに伺っても
「最近はこちらの商品がよく売れてますよ」
って、人気商品を勧められるしまつ。
自身の状態や症状にフィットしなくては
無駄な買い物になってしまいます。
中には3〜4点違うタイプものを同時に購入する方もいらっしゃいます。
結局は、一つの腹帯しか使わなくなるんですがね…。
そこでしっかりと
腹帯の使用目的と効果を確認する必要があります。
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
なぜ腹帯を巻くのか?
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
腹帯を巻くことにより、
【保温効果】
妊婦にとって冷えは禁物。腹帯を巻くことにより、冬場は冷やさないため。夏場はクーラーなどの冷気から守る為。※夏場、ナイロン素材の腹帯はむれるためアセモやなどの皮膚のトラブルになりやすいので要注意。
【安定性の向上】
お腹が大きくなるにつれ反り返るような姿勢になりますし、歩行や動作によりお腹への振動が無意識のうちに身体全身へと自然と力を入れるようになってしまいます。帯を巻くことにより姿勢を正し、胎児の保持をサポートしてくれ、身体のバランスもとりやすくなり、母体や胎児への負担が軽減されます。実際に帯を巻いてみると心地良さがよくわかります。母親の心境は子供にも伝わります。胎児にとってもストレスのない心地よい胎環境となることでしょう。
【二次的障害の軽減】
反る姿勢や大きなお腹での動作は、腰や骨盤等に大きな負担をかけます。妊娠中の腰痛などのトラブルは珍しい物ではありません。帯を巻くことにより腹圧が支えられ、姿勢が正されることにより腰や骨盤などへの負担が軽減されます。前記の通り、母体が苦痛を感じるのは胎環境にとっていいものとは言えないでしょう。
【胎児が大きくなりすぎない】妊娠中は「胎児が大きく元気に育ってほしい」と願うもの。ですが大きくなり過ぎても難産となる傾向があります。昔から「子供は小さく産んで、大きく育てる」と代々言い伝えられ受け継がれています。腹帯を巻くことにより、程よい締め付け感が程よく胎児を成長させてくれます。
【母親の自覚】
普段では巻かない腹帯。毎回お腹に巻くことにより胎児とのコミュニケーションが増えお腹に意識がいきやすくなり妊婦としても自覚が増すと喜ばれる方も多いです。
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
ちょっと まめ知識【帯祝い(おびいわい)】
日本では、妊娠5カ月(16週~19週)の戌の日に神社で安産祈願をします。
昔からおなかに帯(腹帯)を巻く儀式の事を指します。
戌(いぬ)の日とは、12日に1度あり、犬はたくさんの子を産み、その上お産が軽いとし、昔から安産の守り神とされています。
その戌の日に子宝に恵まれたことに感謝し、また「授かった赤ちゃんが健康に生まれてこられる様に」と祈祷をすると良いとされています。
そこで、
当院でお勧めしているのが
「晒(さらし)」です。
他の物との大きく違うところは、
木綿でできていることです。
他は私が観る限りほとんどが化繊でできております。
※綿製品のがありましたら教えてくださいね♪
《何がいいのか?》というと、
・肌に触れる感じが全く違い、身体に優しいものは一目瞭然だと想います。
・夏場も熱く蒸れそうですが、これが心地よい。
・巻き方に加減ができ、体調に合わせた巻き方ができます。
・一番安い:1本あたり約500円でつくれます。
一袋に入っているのが一反(約10m)で、800〜1,500円で売ってます。
◆巻くと苦しくない?
こんな心配もありますが、巻いてあげた方がかえって楽です。
巻いて苦しい場合は、巻き方が違ってます。胃部の圧迫は全くなく、立ったり座ったりの動作も腰や骨盤が安定するのでかえって楽ちんです。
◆動いているうちにズレない?
よほどゆるゆるに巻けばズレるかもしれませんが、教えた方で「ズレて困る」と言われた方は今のところいらっしゃいません。
◆トイレや検診の際、邪魔では?
トイレでは陰部まで巻くことがないので邪魔にはなりません。診察の際は、お腹を少しへこませると上へずらすことができます。終わったらまたお腹をへこませ元に戻せば大丈夫♪そんな裏技もこれを教えた妊婦さんが見つけ出し教えてくれました♪
◆巻くのに技術が必要では?
と心配されますが、たいていの方は、1〜2回の指導で上手に巻けるようになります。
一番いいのはご主人と一緒に巻き方を覚える事です。お二人であれやこれやコミュニケーションをとりながら行うといいですね。両親の仲がいいのは子供が一番喜びますから、お腹の子供にも必ずそれが伝わります。
是非お試し下さいね。