病を活かす 1/7
それは、治らない痛みのループを断ち切り「片道3時間通院」の患者様が信頼する治療家が語る、真の『病の活かし方』
この内容は、一般社団法人倫理研究所の月刊誌『新生(しんせい)』(読者数10万部)に「治る力」をテーマに2ヶ月間寄稿した記事を、さらに加筆・編集を加えたものです。
私は、鍼灸マッサージ・高度整体治療院の三代目、山田晃三です。
現代医療や既存の健康法が限界を囁かれる中、なぜ私の治療院には、遠方から「片道3時間かけてでも通いたい」という患者様が集まるのか―――。
そこには、「1,000年先まで残したい」と願う【次世代の医療】、そして【文化レベルの医療】の創生という、私の揺るがない信念があります。この壮大なテーマについて、数回に分けてご案内いたします。皆様の人生における良き転換点の一助となれば幸いです。
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私が鍼灸師になったのは、今から三十年ほど前の平成六年です。
国家資格をとり、〈痛みで苦しむ人たちの役に立つぞ〉と、
患者の「痛い」「辛い」症状を
いち早く取り除くことに注力し、治療を施してまいりました。
痛みが軽減すると患者は
「楽になった」と、とても喜んで帰えられます。
そんな患者様の後ろ姿を見ては<良い仕事をした>と誇らしく思える自分がいました。
「独特な感性で“辛いを取り除いてくれる”先生」
「腕のいい先生」
など、かず多くの口コミから沢山の患者様が来られるようになりました。
日々、多くの患者様と向き合いながら、
新たな技術を磨くべく、全国の治療家の先生と交流し学びも重ねてきました。
多くの患者様の笑顔を見送る毎日でしたが、ふと、疑問が過ぎるようになりました。
あれだけ喜んで帰られた患者様が、数カ月もすると
「また痛くなりました」と来院され、
再び治療を施し笑顔になってお帰りいただくのですが…
それを繰り返しているうちに、
〈私は本当に治療ができているのか?〉
と疑問を感じはじめたのです。
〈治療をするとはどんなことなのか?〉
〈治るとはどういうことを指すか?〉
〈真の医療とは?〉
〈病とは?〉
と求めれば次々と湧き起こる疑問に探究し研究するようになり、
【病を活かす】というところに辿り着きました。
そもそも病とは何なのでしょうか?
なぜ人は病気になるのでしょうか?
病とはいったい何者なのでしょうか?
病気はなぜ繰り返すのでしょうか?
この疑問に真正面から向き合うことで見えてきた、
病に対する全く新しい捉え方と、
それを活かすための具体的な方法を、
次章から紐解いてまいります。
1. 序章「また痛くなりました」三代目治療家が陥った『治せない』迷路
次の記事> 2. 第1章 そもそも病とは何なのか? 病は敵か、それとも…
3. 第2章 病はどこから来るのか? 「過去の選択」が生み出す結果
4. 第3章 人生のカーナビゲーション ~病の警告音に耳を澄ませる
5. 第4章-1 心の羅針盤を磨く ~意志力に頼らず「習慣」という名の仕組みを創る
6. 第4章-2「意志力」を介さず「湯呑み」の残量を知る最強の仕組み